編集部の仕事
編集者は、プロデューサー。 学ぶ人のためのコンテンツを生み出します。
編集者の仕事は、良質な企画を立案し、売り方を含めてプロデュースすることです。そのためには、今どのようなものが必要とされているかという情報を集める力や、読者に響く最適なコンテンツに編集する力が求められます。70年続くメイン商品である赤本も、入試のあり方が変わっていくのにあわせて少しずつ内容を変えてきました。変わり続ける世の中で、そのとき必要とされる本を届ける––これが編集部で大切にしているモットーです。近年では書籍だけではなく、WEB記事や大学向けサービスなど、コンテンツも広がりをみせています。
担当係と編集者の2つの顔をもつ
教学社の強みは過去問題集。毎年約600点の大学や共通テストの過去問題集を刊行しています。いち早く効率的に刊行できるよう、編集部内で6つのセクションに分かれて、分業体制で作成しています。ほとんどの編集部のメンバーが以下のセクションのいずれかに所属し、赤本制作の際には専門性を発揮しています。
- 大学渉外担当(大学とのやりとり、入試問題の入手)
- ライツ管理担当(著作権処理)
- 執筆者担当(著者とのやりとり、原稿の依頼と入手)
- 科目担当(各科目の原稿内容のチェック)
- 進行担当(スケジュール管理、本文内容の全体的なチェック)
- 校正担当(校正の手配)
一方で、その他の企画書籍の場合は、基本的に1人が書籍づくりを1冊まるごと担当します。書籍ごとに個性があるため、特長やイメージをしっかりもちながら、下記のような工程を進めます。全体を俯瞰して進めることが必要です。
- 市場調査・企画立案
- 著者とのやりとり
- 印刷所とのやりとり
- レイアウト作業、デザイナー(装丁家)、イラストレーターとのやりとり
- スケジュール管理
- 契約書の取り交わし、著作権処理など
- 広告作成、販売促進
多くの人との共同作業
執筆をするのは著者ですが、編集者は本づくりのマルチ・プレイヤーとして、執筆者と二人三脚で書籍をつくっていきます。著者の他にも、印刷所、デザイナー(装丁家)、校正者、イラストレーター、制作管理部、営業部など本づくりにかかわるたくさんの人との共同作業が欠かせません。
社員の仕事紹介1
現在の仕事
おもに赤本の編集をしながら、大学とのやりとり・相談窓口を担当しています。赤本は大学の広報にも活用されているため、やりとりには営業の要素も含みます。また、大学入試の潮流をふまえ、情報共有などを通じて関係構築をするといった外交の面もあります。具体的なやりとりは、以下のように様々です。①新規刊行の相談、②どの日程・科目を載せるかの提案、③入試問題を早く入手するための交渉、④オープンキャンパスや動画制作の打ち合わせ。
また、大学向けの新たなサービスを創り出し提案する機会もあります。2021年には、過去問題のWEB公開サービス「赤本オンライン」の立ち上げに携わりました。読者や大学のニーズを拾い、柔軟に課題を解決できるよう知恵を絞る日々です。
やりがい
大学とのやりとりは1回では終わらず、時間をかけて準備した提案が実現しないこともあります。しかし、大学にも読者にもメリットのある提案ができ、それが実現したときには大きな喜びを得られます。大学は交渉相手でありながら、受験に挑む人を共に応援する存在でもあります。自社の利益にとらわれず、大学を含めた顧客を想像しながら交渉にあたることで、社会貢献の意識をもって働けています。
8:50 | 出社 |
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9:00 | メールチェック |
9:15 | 赤本のゲラ点検・返却 |
10:30 | 大学へ資料送信 |
10:45 | 大学訪問打診・日時調整 |
11:15 | 既刊大学の仕様変更の見積り |
12:00 | 昼休み |
12:45 | 赤本の印刷前点検 |
13:30 | 赤本オンライン原稿の出稿前点検 |
15:30 | 赤本新規刊行大学への電話説明 |
16:00 | 大学向け新サービスの社内打ち合わせ |
17:30 | 定時 |
17:45 | 出張用資料作成・プリントアウト |
18:15 | 退社、趣味の柔道へ |
社員の仕事紹介2
現在の仕事
編集部の科目担当というセクションで、主に化学を担当しています。赤本の業務としては、スタッフへの仕事の割り振りや、原稿の精度を上げるための内容チェック、ゲラの点検などがあります。赤本以外の書籍編集も担当しており、企画立案、著者とのやりとり、デザイン依頼、販促案の検討など、書籍発行までの一連のプロセスに携わっています。
やりがい
読者のニーズを探り、何もないところから企画を考えて1冊の本に仕上げるのは大変な作業ですが、著者をはじめ様々な人と関わりながら今までにない本を作ることができる点に魅力を感じます。2年前に別分野の出版社から転職して入社し、学習参考書業界についてはまだまだ勉強が必要ですが、新しい知識を得るのは楽しく、勉強したい気持ちをサポートし「学び」の面白さを伝える仕事はやりがいがあります。前職での編集経験や理系のバックグラウンドを活かすことができるのも嬉しいポイントです。
8:50 | 出社 |
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9:00 | メールチェック、スケジュール調整 |
10:00 | 新刊についてのミーティング |
11:00 | 赤本の化学のゲラチェック |
12:00 | 昼休み |
12:45 | 著者やスタッフ、デザイナーさんとの打ち合わせ ※ウェブミーティングの場合も外出する場合もあります。 |
14:00 | 新刊のための調べ物 |
15:00 | 赤本の化学の原稿チェック |
17:30 | 定時 ※急ぎの仕事がなければ退社します。また、繁忙期でも1.5時間以上は残業しません。 |